お客様に物件を紹介していると、よく「未公開物件や掘り出し物件を教えてほしい」と頼まれることがあります。
毎週新規の物件情報だけでも約100件。未公開はその中でも4,5件が入電してきます。
そもそも「掘り出し物件」とはなんですか?
飲食店に相応しい店舗でも、物販店に向かない店舗は山ほどあります。
立地も良し、面積も良し、賃料もOK!。ガスがない!では、飲食店には不向きです。
お客様の希望する出店場所や、面積、予算や業態の可否確認を考えれば、紹介できる未公開物件は数ヶ月に1件。多分半年から1年は掛かるかと思います。また未公開物件が全てが「良い物件」とは限りません。
チェーン店のように出店場所が方々にある場合は紹介できることもありますが、出店場所を絞った場合には未公開物件の紹介は無理です。
では、どのようにして「良い物件」を紹介してもらうか?
皆さんが「良い物件」に出会うためには未公開物件の紹介よりも、不動産屋とのコミュニケーションが密である必要があります。
不動産屋からの提案の物件情報をスルーしていませんか?
具体的な理由を添えて、検討外とすることを返していますか?
先にも書いたように、物件情報は週に100件~200件が入電してきます。
その情報からお客様に相応しいかを営業が判断して、資料を作って、メールして、電話して…
担当者が印象の少ない(特に新規開店のお客様)を思い浮かべるでしょうか。
「イタリア料理のお店」
「ワインにこだわりを持ったピザ店にして、客単価は昼は1,500円、夜は5,000円で。席数が15席程度のお店」
家主様にとって、どちらの借主様に来てほしいと思いますか?
家主様は「信頼できる人。長く借りてくれる人。潰れないでほしい」と強く思っています。
また、家主様は地元では色々な縁があり、家主様に好かれるとお客様を連れてきてくれることもあります。
家主様から承諾を頂くのが難しい業態であれば、最初の情報提供が肝心です。
ここでボタンの掛け違いがあれば、もはや再び承諾を頂くことはできません。
チェーン店舗開発の方は、既存店の増店でも、新規の新しいブランドの店舗でも、事業の紹介と、希望の立地、物件条件が書いてあります。
これを読まれているあなたは、そのような書類を作りましたか?
弊社では、入電した情報をいち早く提供するために独自のマッチングメールを使いましたが、逆にお客様との距離が開いてしまったことがあります。
相応しいと思う物件があれば、すべて手作業で情報提供元に業態が相応しいかの調査も始めます。
もし、私達が持っている業態の情報が少ないと、貸主様に断られることもあります。
この手順を踏んでから物件情報を提供しています。ポータルサイトのマッチングメールと同じと思ってスルーしているようでは、いつまで経っても良い物件には巡り会えません
良い立地の1階店舗は1週間で申込が入ります。
弊社はこの手順を経過してからマッチングサービスに情報を提供しています。
マッチングサービスに上げた時には数日経過。
内見の調整に数日必要。申込は2番手、3番手で契約に至らず…ということが多いです。
チェーン店の店舗開発もマッチングサービスを利用していますが、詳しい事業の紹介と、希望の立地、物件条件が書いてあり、内見の調整までの間で、懸念とすること、調査が必要なことが明確にわかります。
業態を「飲食店」と書いて、ライバルに競り勝つことができると思いますか
皆様の事業について、不動産屋に詳しく伝えておくことで困ることはありません。
マッチングサイトへ上げるプロフィール情報もどんどん詳しくパワーアップさせてください。
良い物件を見つけるためには、不動産屋とのコミュニケーションを密にして頂きたいと存じます。