内見で抑えること① ガスの容量調査

立地も良し。賃料も良し。内見をしてご契約の段取りとなりますが、店舗物件では内見から契約までの間で必ずチェックしなければならないことがあります。
それはガスと電気。

飲食店や理美容室以外はガスは必要ないかもしれませんが、ミニキッチンのお湯はどうしますか?
電気で「動力」って?馴染みのない単語があります。

このコラムは飲食店向けに書きますが、すべての業態、特に新規で開業する方はよく読んで内見に備えてください。
というのも、内見の時のお客様が、どのような厨房機器を必要としているのか、ガスの容量、電気の容量を把握していないことが多いです。
予めカタログでも取り寄せて、大凡の容量を把握していないと、内見の意味がありません
容量不足なために作るお料理に制限が生じても後の祭りです。
面積が10坪前後の物件にはそれほど多くの電気や、ガスを供給できません。

物件を契約した後になって「足りない」で、解約となっても、多くのお金が戻ってきません。

都市ガスには1号から最大は100号。物件の広さにもよりますが4号から16号メータがよく見かける容量です。
都市ガス(種類として13A)は、1号あたり11,000kcalですので、メータ4号であれば、44,000kcalまで使用できることになります。
よくガス管太さが25A、もしくは32Aと頂くことがありますが、管の太さ=提供できるガス容量ではないことがあります。
ガス管32Aには16号メータを取り付けることはできませんが、最大10号メータまで取り付けることはできます。
しかし、実際には多分岐しているために許されるカロリーに制限があります。
前のテナント様のメータ号数がわかれば少なくともその容量は使用できます。
内見では必ずガスメータを探します。
一般的には、4~6号:軽飲食 6~10号:居酒屋、レストラン、10号以上:焼肉、中華、ラーメン店となります。

容量が足りなければ、東京ガスに尋ねるか、他の代替の方法を探さなければなりません。
弊社にご用命いただければ、東京ガスに問い合わせをして調査を承ります。

電気のお話は、次のコラムで紹介します。

Fudousan Plugin Ver.6.2.1